イソトレチノインはビタミンA誘導体(レチノイド)の内服薬で、皮脂腺を縮小し皮脂の過剰分泌を抑えることで重症ニキビ・ざ瘡に対してアプローチします。
外用薬や内服抗生物質で改善が乏しい場合に検討される治療薬です。皮脂分泌抑制・角化正常化・抗菌・抗炎症の4つの作用が複合的に働きます。
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カウンセリングでニキビの状態・治療歴・ご体調を確認したうえで、適応かどうか医師が判断します。
外用薬や抗生物質で改善しにくい重症ニキビ(ざ瘡)に対して処方されるイソトレチノイン。その仕組み・治療の流れ・副作用・注意事項を医師が解説します。
*(医師監修:平田 詩乃|内科専門医・日本美容内科学会会員)*
*最終更新日:2026年6月25日*
外用のニキビ治療薬や内服抗生物質を続けているにもかかわらず、なかなか改善しない重症ニキビに悩む方がいます。そのような場合の選択肢のひとつが、イソトレチノインによる内服治療です。
イソトレチノインとは?
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体(レチノイド)の一種で、重症のニキビ(ざ瘡)に対して処方される内服薬です。もともと1982年にアメリカで承認され、現在は世界中で使用実績があります。
皮脂腺に直接作用し、皮脂の過剰分泌を根本から抑制できる点が、他のニキビ治療薬と大きく異なります。日本では自由診療として処方されており、複数の外用薬や内服抗生物質を試みても効果が乏しかった場合に、当院では治療の選択肢として医師が検討します。
治療の特徴・効果
イソトレチノインには主に4つの作用があります。
- 皮脂分泌の抑制:皮脂腺を縮小させ、皮脂の過剰産生を抑制します
- 毛穴の詰まりを防ぐ:角化異常を正常化し、毛穴内での角栓形成を抑えます
- 抗菌作用:ニキビの原因菌(アクネ菌)の増殖を間接的に抑制します
- 抗炎症作用:炎症性のニキビ病変に対するアプローチが期待されます
これらの作用が複合的に働くことで、重症ざ瘡をはじめとする繰り返すニキビへのアプローチが期待できます。ただし、治療効果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるとは限りません。
治療の流れ・経過

イソトレチノイン治療は、医師による診察・問診から始まります。
服用開始から数週間は、一時的にニキビが悪化したように感じる「初期悪化」が起きることがあります。薬が皮脂腺に作用し始めている過程で生じる場合があります。当院では併用してピーリングなどの治療もおこなっております。気になる変化があれば、受診時にご相談ください。
副作用・注意事項
効果が期待できる一方で、以下の副作用・注意点があります。服用前に必ず医師から説明を受けてください。
- 乾燥(皮膚・唇・目・鼻):最も頻度が高い副作用です。保湿ケアの徹底が重要になります
- 光線過敏性:日焼けしやすくなるため、日焼け止めの毎日使用が必須です
- 血液検査の異常(肝機能・中性脂肪値):定期的な血液検査による確認が必要です
- 催奇形性:胎児への重大なリスクが知られています。妊娠中・授乳中の方は使用できません。女性の方は服用中および服用終了後1か月は確実な避妊が必要です
※ 本薬は日本では自由診療として処方されます。服用に際しては医師の指示を守り、定期的な通院を続けてください。
こんな方に向いています
- 市販のニキビ薬・洗顔・スキンケアで改善が見られない方
- 炎症性のニキビ(赤い腫れたニキビ・膿疱)が繰り返す方
- 背中・胸など広範囲にひどいニキビがある方
- 皮脂が多く毛穴の詰まりが慢性化している方
なお、以下の方は使用できません。
- 妊娠中・授乳中の方(または妊娠の可能性がある方)
- 重篤な肝疾患のある方
- ビタミンAを大量摂取している方
ニキビの種類・重症度・これまでの治療歴によって適応かどうかは異なります。自己判断での入手・服用はせず、まずは医師にご相談ください。
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※ 効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。
※ 本記事は医師監修のもと作成していますが、個別の診断・治療を目的としたものではありません。
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